今日源氏の君がお隠れになりました。
いやいや、やっと十巻中七巻。
私は雲隠の章が本文なしだということすら知らなかった。
でも、本文なしのその章がとても良かった。
紫式部が故意的にそれを入れたとか、そうじゃないとか、議論はあるみたいだけど、私としては「うまくしたもんだなぁ。」と感心してる。
実際にその瀬戸際のことを書いたら、直前の紫の上のなくなったときと被ってくだくだしくなるだろうし、読んでる人も飽きるんじゃないかと思う。
読者の想像にお任せします、というところか。
風と共に去りぬ、のスカーレットみたいに、誰か書いたりしないんだろうか。
それとも、日本人はそれほどでしゃばったことをしないでいいってことか。これが作品なんだから。
山村美紗子と西村京太郎みたいにしたりする必要はないって?あぁ、あれは続きがないと読者が煩悶する可能性があったから書いたのかな。
今は薫の君と匂の宮がときめいております。
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