台北で今回泊まったのは、圓山大飯店というホテル。旅行代理店で「どこか雰囲気のあるところを・・・。」ってお願いしたらここを紹介してくれた。
ホテルに着く前から遠くに見えるその建物は、際立っていて、迫力がある。もちろん近くで見ればもっと迫力がある。
外見も見ごたえはあるけど、中もずいぶんと立派だ。
それもそのはず。
かつての台湾神宮の跡地に建てられ、歴史的にも有名なところらしい。台北の数あるホテルの中でも老舗だ。こんなことを知らずに泊まりにいったなんて失礼な話だと思うけど・・・。
特にバルコニーはゆったりと作られ、欄干というか、柵というかは中華風のデザインで赤で塗られている。部屋の中の調度品なんかも中華風であつらえてあって、確かにものすごく雰囲気がある。
日本語を話すスタッフも大勢いるようんだけど、そこは今ひとつ。必要最低限のことを話すことはできるのだけど、こっちがいうことはほとんど理解してない、とか、会話はできない、という程度。かといって、英語を話すわけでもないので、コミュニケーションには時間がかかる。
一緒に行った両親は、相手が少しでも日本語らしきものを話すと「この人は日本語を話す」と理解して、何でもかんでも日本語で言う。でも相手には伝わらない、というおかしな図も多々あった。
ホテルだけではなく、町に出ても同じ。観光業に携わる人のほとんどが、かたことの日本語を話すのだが、話ができるレベルまでは会話力がないので、やたらと時間がかかる。
私が、全く日本語も英語も話さない人と筆談をするのとさほど変わらないほどの時間がかかるとすれば、理解しにくいものに頭を悩ませるよりも、相手に理解してもらうために筆談を使ったほうが私としては楽な気もする。
国際的に有名なホテルであるとはいっても、そこはやはり中華圏だからだろうか。フロントもレストランも順番とか、サービスとかスタッフの態度とか、思いっきり中華圏独特のものがある。
これでサービスがインターナショナルだったら、このホテルはものすごい人気を博すことになるんだろうなぁ、と人事ながら思う。
フランチャイズであっても、国際的な水準を持とうとするホテルが人気があるのはさもありなん。
でも、建物があれだけ素敵だとほかの事はたいてい許されるのかもしれない。
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