2012/12/28

2012年12月26日

2004年12月26日にピピ島を津波が襲ってから、8年が経った。

人が生きている時間の長さを考えたら、8年なんてさして長い年数でもないのかもしれない。でも、私にとっては長い8年だった。
毎年この日になると、あの日からの時間を考えてしまう。

去年あたりから、津波のセレモニーは徐々に派手になっている。
テレビカメラや新聞記者が取材に来ていたりする。
8年も経った今では、ピピ島以外にセレモニーを行うところがないから、というのが理由らしい。

今年、8年目にして初めて、派手になりすぎたセレモニーに出席をするのではなくて、バルコニーから、私があの時いたビーチと海を眺めてすごすことにした。

12月26日は8年間、1度も曇ったり雨が降ったりしない。
今年も前日までの悪天候を考えると、驚くほどいい天気だった。それまで数日間、毎日ぼやっとした曇り空。時折雨もぱらつき、風邪も強かった。
それがこの日は真っ青な空に、雲ひとつない。

そういえば、波から這い上がった直後に、血だらけ泥だらけで座り込んでいたときに見上げた空もこんな風に青かった。


去年までセレモニーに出席していて、徐々に出席者が減っていくのを「悲しむのをやめた人々が増えたのだ」という風に思っていた。

今年、バンガローのバルコニーからロ・ダラム湾を見ながら、私もそんな人の仲間には入れたのかな、なんて思った。
セレモニーが終わるころに会場に行ってみると、まだたくさんの人。
ビーチにある大きな木の前に今年もたくさんの写真と花が飾られている。

それを目の前にすると、まだ少しこみ上げてくるものはある。
でも、私たち、もう十分に悲しんで苦しんだから、少しは楽になってもいいよね。

今年は12月26日にダイビングにも行った。
午後からのダイブで、普段潜る朝とはダイブ雰囲気が違う。
それにしても水中で忙しいくらい見るものがたくさんあって、すごく素敵なダイブだった。

今まで26日はどんなに忙しくても絶対に休むと決めていたけれど、これからは、出かけることにしようかな。

2012/12/22

ニューエイジヒッピー

先日ビザランに出かけて知り合った人たちと話をしているとき。

ピピ島の話になった。
いやね、最近はパーティ以外にお金を使うのを嫌がる若い人が増えてね。・・・なんてそんな話をしていた。
アイルランド人のブライアンが
「そういう人たちを、ニューエイジヒッピーって呼ぶんだよ。」と教えてくれた。

Love and Peaceの昔のヒッピーとは違うらしい。

ピアスとか、タトゥーをたくさんしていて、ちょっとだらけた感じの、パーティ以外に旅行中ほとんど何もしなくて、しかも常にi Phoneなどを常に持っている、と。
これが定義らしい。
なるほど。
そういえば私の周りにも時々いるなぁ。
「私、ピピ島にもうずいぶん長くいるのよね。もう3ヶ月!」
みたいなことをはじめてピピ島に来た旅行者に自慢げに話しているのは時々見かける。
まぁ、これに関しては昔のバックパーッカーも「どれくらい長く旅行をしているか」自慢なんかがあったから似ているのかな。
正直に言うと、そういう人たちばっかりがピピ島に来るのは、あんまりうれしくない。パーティといっても、ビーチバーで飲んで、ビーチが汚れるばっかりだし、夜はうるさいし、おまけに彼らはダイビングに行かないと来てる。
ちっともありがたくない。

でも、「ニューエイジヒッピー」なんて名前がつくと、そんな人たちを見るたびにちょっと、くすっと笑ってしまう。
彼らを見ていやな気分になることがなくなったよ、ブライアン。
面白い言葉を教えてくれてありがとう。

2012/12/17

ビザラン友達

今年もビザランシーズン。・・・シーズンかな。でも、この時期に1年に1度だけだから・・・。

ここ数年毎回出かけてるビエンチャンへ。
初めてのところでもなし、わくわくすることでもなし。なんとなく「じゃ、行ってくるね~。」と。

プーケットからウドン・ターニへ飛行機で行く。そこからはバスを乗り継ぎながらビエンチャンへ。

大体、ビザランに出かけると、同じような目的の人がなんとなく集まる。
プーケットからわざわざウドン・ターニまで飛行機に乗ってビエンチャンに行こうなんていう人はほとんどがビザ目的だ。

でも、今回飛行機から降りて同じミニバスに乗り込んだのはたったの3人。
バスの中で話していると、やっぱり大使館近くに泊まるという。ことで、一緒に部屋を探すことにした。

アイルランド人のおじさんとドイツ人のお兄さん。そして私。
この奇妙な組み合わせがなぜうまくマッチしたのかわからないけど、今回は3人で3日間すごく楽しいビザランになった。
一緒にご飯を食べに行き、一緒に飲みに行き、一緒にビザを受け取る。

普段、ミニバスに数人集まると、私はたいていが一人アジア人のせいか、仲間はずれになってしまう。最初から知っている顔ならまだ話もするけど、初めて会った人は私には話しかけてこない。
それが、今回は3人という人数のせいか、仲良くなった。

どうやら、アイルランド人のおじさんブライアンは私のことを知っていたよう。
プーケットの釣り仲間のレストランやバーでたむろしていたり、トーナメントに出ているのを見ていたとのこと。
私のほうは、みんな似たり寄ったりの不良親父なので今までブライアンには気がつかなかった。
きっと私はその釣り仲間の中にいると目立つんだろうけど。
ブライアンの顔は強面だし、しっかりアイリッシュ英語・・・って言うのかな・・・なので、最初はすごく聞き取りにくかった。


2日目にブライアンが一言。
「こんなにたくさん笑ったのはすごく久しぶりだ。」

こんな一言って、ちょっとうれしくなるもの。
確かに、ドイツ人のトーマスはしっかりしていそうで、それなのになんとなく頼りなさそうな、ユニークなタイプだったから、実は私たち、笑いっぱなしだった。

別れ際、お互いに「Nice to meet you」と。
本当にそうだ。
普段つまらないだけの3日間のビザラン。
今回はすごく楽しませてもらった。
しかも、ブライアンにはプーケットに行けば会える。トーマスとも連絡先を交換した。

次回会えるのはいつだろう。
わからないけど、また絶対一緒にビールで乾杯したい。

2012/12/09

12月26日を思う

今日、新しいウェブサイトからの問い合わせでファンダイブのリクエストがあった。
12月24日到着。その後2,3日潜りたいとのこと。

私の予定表を見ると・・・空いてる。
もちろん返信は、即OK!

で、夜になってから気づいた。
12月26日にOKを出してしまった。

12月26日。
忘れたいけど忘れられない、私にとって刻印のように刻まれている日。

今ここにいるピピ島で2004年に津波のあった日。

津波の2年後にこの島に帰ってきてから、何があってもその日だけは絶対に何もしないと決めていた。店がどれだけ忙しくても、どれだけリクエストが入っていても、絶対に仕事をしないと。

それが、今日、気づいたら予約を入れていた。

自分でそのことに気づいたとき、ひとりで衝撃を受けた。


「私はあの日を忘れてしまったの?」


いや、どうしたら忘れることができよう。
感傷こそ薄れてはいるものの、あの日に亡くなった友達、あの日に消えてしまった、そしてもう二度と戻ることはないものを忘れ去るなんてことは到底できない。

でも、それでも、私はあの日から8年、毎日生きてる。

そう。8年も経った。
人生の長さを考えたらたったの8年。
それでも、この8年は、「津波」というひとつのことだけを考えたら、とてつもなく長かった。

今年、勢いで12月26日に予約を入れてしまった。
もしかしたら、これは、この日を「特別な日」と思わずにすごせるようになる第1段階かも。

まだ、その日のことを考えるとこらえきれないものはある。
それでも、私は「あの日」を私の人生の一部として受け入れながら生きていかなければならない。

その形を、そろそろ変えてもいい頃じゃないかとも思う。

こんな風に、少しずつ、私の中で風化させていかなければ、いつもいつも「あの日」に後ろから引っ張られながら生きていかなければならない。

もう少し前へ進もう。

一歩じゃなくてもいいから。半歩でもいいから。

今年は、12月26日、海へ出ます。
1日笑って過ごします。

それは決してあの日を忘れてしまったのではなくて、私自身のため。

「この島が悲しい歴史を持っているということを、新しくこの島に来る人たちが変えてくれるんだよ」っていうアンジェロの言葉を信じて。

2012/12/07

ドイツ語でコースを教える

ピピ島に戻って、しばらく。
数日後には日本人のお客さんの予約が入ってるなぁ、なんて思っていたら 店のスタッフがドイツ語でオープンウォーターコース(ダイビングの最初のライセンスが取得できるコース)を予約してしまった。


英語しゃべれるけど、ドイツ語でとりたいんだって、・・・・だって。
「だって」じゃないよ、何を薦めたの、一体?

コースの始まる朝、生徒さんと初めて会う。
明らかに緊張している様子、しかも私が挨拶すると不振そうな顔・・・。

そうだよね、そうだよね。
わかるよその気持ち。
ただでさえ初めてのことで不安なのに、出てきたインストラクターがアジア人で自分よりもふた回りくらい小さいときてる。しかも、ドイツ語のコースを申し込んだはずなのに、そのインストラクターのドイツ語はなんとなくおぼつかない。
そりゃ、不安になるよね。

今でこそ、英語でのコースはこんなことはなくなったけど、英語で教え始めた最初のころにも、やっぱりこんなことはよくあった。
言語に対する自信のなさが、表に出てるんだろうか・・・?


そんな風に始まったコース。
初日の教室での学科。
2章の後半になってやっとAndreの笑顔が見られた。
どうやら、ドイツ語は心もとないけど、ダイビングの知識に関しては大丈夫そうだ、と踏んだんだろう。

午後に浅瀬でスキルの練習をしてからは、冗談も出るようになって来た。
そうそう、私たちにとって、水に沈めてしまうのが一番手っ取り早く信頼を得る方法。
水中では私が差し出す手を真剣に握っていなければ、安定もしていられないし、安心もできないんだから。

最初は気が重いけど、実はこういう生徒はかわいくて仕方ない。

3日間のコースが終わるころには、Andreはしゃべりっぱなし。
ちょっと待った、ちょっと待った。
私そんなに弾丸のようにジョークを飛ばされても、早すぎて理解できないよー。


コース終了してから2日目。コース中も一緒に潜っていた友達と「明日ダイビングに行きたい」と店に来た。
でも私は日本人のお客さんは行ってるから、私が一緒かどうかわかんないけど、いい?
って、聞くと、
「えっ??ほかの人?」
このとき彼は、噴出してしまったほど困った顔をした。
私以外の人と行くことを想定していなかったらしい。

結局マネージャーと話をして、一緒にいけることになったときの笑顔も噴出してしまったけど。


なんとなく、こそこそとドイツ語を話せるようになっているとはいえ、やっぱりコースの学科を教えるのはなかなかハードなものがある。
大体、ドイツ語って、レギュレーター(水中で呼吸に使うホース類)ひとつとっても、英語とは違う言葉があるし、しかも長い。
そういうドイツ語の単語を全部わかってるわけじゃないから、自然説明も時間がかかる。

それでもなんとかやっているのは、教える内容はどの言語でも一緒だから。
そして、「教える」ということは生徒さんが「理解しようとして聞いてくれる」から。

生徒さんにはホントにありがたや~、だ。

もう少しドイツ語上手になって、ダイビング用語も覚えて、生徒さんも私も共にストレスの少ないコースができるようになったらいいな、と思う。
いつになることやら・・・。

2012/11/29

ロイカトン 2012

毎年恒例のロイカトン。
タイの雨季が終わった時期のお祭り。

夕方、メインどおりでパレード。
島の大きな会社がグループを作って練り歩く。



 そして夜、満ち潮になるころ水辺へ。

カトンと呼ばれる、バナナの幹と花で作ったケーキのようなものを水に流す。
このカトンの中には自分の爪と髪、そして1バーツコインを入れる。


このとき願い事をする。
私はいつも欲張ってたくさんのお願い事をしてしまう・・・。
 

2012/11/22

ピピ島に到着 2012

さてさて、今年もピピ島に戻ってきました。
ドイツにいるときから引いていた風邪がなかなか治らず、鼻水を流したまま飛行機。久しぶりに耳抜きに手を使った・・・。

11月のピピ島。
2日間見る限りとおりにはたくさんの人が。

「忙しくなってきたところ。いいところに帰ってきたぞYasko。」
という、うれしい友達の言葉。

今年もコース、ビデオ、写真とガンガン行きます。

今年はHippo DiversとDive Timeという共同経営の店に寄生します。
ピピ島に来た方、ぜひお立ち寄りくださいね。

 

2012/11/17

小説 「猫を抱いて象と泳ぐ」 小川洋子

久しぶりに本屋さんに出かけた。
これは日本に帰ってきたときに楽しみにしていることのひとつ。
 
さて、今回本屋さんの文庫本コーナーで平積みになっている本から最初に手に取ったもの。
 
小川洋子の「猫を抱いて象と泳ぐ」。
相変わらず意味不明のタイトル。
 
彼女の作品は高校生のころから新刊を待ち焦がれて読んでいる。
なぜ好きなのかと聞かれると、「どこが」とははっきり言えないのだけれど、この作者にしか描き出せない世界が好きだとしかいいようがない。
 
「博士の愛した数式」以来、彼女の作品は必ず文庫本になるので、大きな本屋さんで単行本でしか彼女の本が手に入らなかったころと比べると、なんと便利になったことか。
 
 
さて今回の「猫を抱いて象と泳ぐ」。
 
中途半端ではなく、徹底的に小川洋子風の作品。
冷たさの中に、やわらかく暖かく小さなものが描き出されている。
時間的にも空間的にも、とことん非現実なものを、まるで当たり前の世界のように描き出し、その一場面一場面を愛しむように表現されている。
 
主人公が一体子供なのか大人なのかさえ、途中からは判然としない。
 
ただ、登場人物の持つやさしさと、何か誰かを大切にする気持ちは痛いほど伝わる。
 
 
今回の作品。
読み応えがあるかといえば、「まぁまぁ」。
小川洋子の作品でこれよりいいものはたくさんある。
 
ただ、「小川洋子ってどんな作品を書く人なの?」って思っている人にはちょうどいいんじゃないかと思う。
これです。
小川洋子の独創性が顕著に出ています。
 
昔は短編が多かったこの作家。
最近は長編が多くて、私はひそかに喜んでいる。
 
 
興味のある方はこちらを参考に。
 
 
 
私が好きな作家を挙げてください、と言われたら、数人の中に入る作家です。

かぼちゃの話

「ドイツではかぼちゃを食べない」
と、いうことに最近気がついた。

前々から義母に「それは食べられないわよ」なんて言われてたけど、「そんなことないよ~」なんて言って、笑ってた。

だって、私がドイツで買って料理してるかぼちゃは、スーパーマーケットの野菜売り場で買ってきてるもの。
しかも「Hokkaido」なんて書いてあって、北海道産の野菜なんておいしそうじゃない。

でも、日本のかぼちゃと違ってきれいなきれいなオレンジ色。
まさにハロウィンのかぼちゃの色。
でも形はもう少し丸い。

時々一緒に食事をする友達いわく、「北海道産のオレンジ色のかぼちゃは、調理すると、つるっと皮がむけるよ」


私がよく作るかぼちゃのカレー。
Wolleはあんまり好きそうじゃないけど、作るとそれなりに食べてた。と、いうか、私が作ったらその食事はそれしかないわけだから、そりゃ食べるよね。


で、実際そのオレンジ色のかぼちゃ。
日本の昔からある「ほくほくした」かぼちゃではないけれど、それほどホクホクしてないかぼちゃくらいの味・・・って、書いたら「あんまりおいしくないのね」って思われそうだけど、要は一般的なかぼちゃの味。

かぼちゃを食べない、というのはただ単に習慣上のものであると思われる。

ただ、夏の終わりころからかぼちゃはスーパーマーケットでもよく見かけるようになる。「習慣上食べない」って知らなければ私のように食材として使ってしまうはず。

「食べないかぼちゃ」としてみてみれば、確かに義両親の部屋や玄関に植木鉢の隣にかぼちゃがコロリンと置いてあったり、ショウウィンドウの中に転がっていたり・・・。
さらによく見ると、かぼちゃ売り場にも「これはさすがに食用じゃないでしょう」と思わせる色や形をしたかぼちゃも・・・。


そんなかぼちゃ。
スープにしたりカレーにしたり、緑黄色野菜で栄養もふんだんなのに。
ドイツの我が家では「食べ物」としては、なかなか受け入れてもらえないようです。

2012/11/11

ピピ島最新情報

「ピピ島に関する情報が少ない」
って、お客さんからよく聞く。

確かに、実際にピピ島に日本人のスタッフなんていないのに、いかにも「知ってます」ぶりに書いてあるウェブサイトがほとんど。
たいていはプーケットのダイビングショップや旅行代理店関係のウェブサイト。

そういうウェブサイトの情報。
たとえば私が読んでみたりすると、正直言って、情報のあまりの不正確さに驚く。

そこで、私自身がウェブサイトを作ってみてはどうかと、トライしてみた。

ピピ島ライフ (クリックしてね)

上のリンクを見てみてください。

まだ少々足りないところはありますが、手始めに・・・。

ピピ島の生情報をお届けします。


もちろん、このウェブサイトに関するリクエスト、ご希望なんかも受け付けています。



実際には旅行者の方がどんな情報を必要としているのかって、現地にいついてしまっている者としてはわかりにくい。
だから、できるだけこのウェブサイトを見た人の意見を聞きたいなぁ、と思う。

みなさん、ご希望があれば是非ご連絡ください。

 

寒い日に和風酸辛湯

このレシピをどこで見つけたのかよく覚えていない。

でも、こんな風に名前がちゃんとついているということは、どこかで作り方をみて、それをベースに勝手にアレンジしたんじゃないかと思う。

この酸辛湯(サンラータン)、うちではなぜかキッズに大人気。

ちゃんとした中華料理店で食べる酸辛湯はピリリッと辛いけど、このレシピは辛くない・・・和風だから。
でも、そのせいで子供が大好きなんだと思う。

しかも具の種類が多いので、子供がこれを食べてくれるというのはすごくありがたく、最悪、これだけで「もうおなかいっぱ~い」なんて言われても、ま、いいか、って思えてしまう。

さて、作り方。


材料:
    豚もも肉   100g・・・千切り→下の酒としょうゆと合わせて下味をつけておく
    酒・しょうゆ  少々

    ゆで筍   小1個・・・千切り
    きくらげ   少々・・・千切り
    春雨    30g・・・水で戻しておく
    豆腐    半丁・・・水切り後千切り
    鶏がらスープ   4カップ
    しいたけ  数枚・・・千切り
    

   A:
     酒  大1/2
          しょうゆ  大3
     コショウ  小1 1/2
     塩   少々


   水溶き片栗粉   大2
   卵   1個・・・・・溶いておく
   酢   大2~3


①鍋にスープを入れ沸騰させ、春雨、肉、しいたけ、筍、きくらげの順に入れ、あくを取りながら煮て、豆腐を入れる。

②Aを加えて味付け。
③水溶き片栗粉でとろみをつけておいてから、溶き卵を入れ、最後に酢を入れる。
④酢を少し飛ばすために、一瞬煮る。

※最後に好みでしょうゆを加える。



このレシピをみると、一見大変そうな料理に見える。
だけど実はすごくシンプル。
材料を切るところは、多少時間がかかるものの、そこさえ終われば後は鍋ひとつに順番に具を入れていくだけ。

とろみのあるスープなので、体もあったまる。
うちの父は、このスープを作ると、翌日このスープでラーメンを食べる。
単純に市販の生ラーメンの麺をゆでてこのスープの中に入れるだけ。私はこのラーメンを試したことはないけど、確かに中華料理店では酸辛湯ラーメンなんていうのも見たことがある。


スープにこれだけの具が入っているのも魅力のこのスープ。
寒い日に是非試してみてくださいな。

今晩、うちはこのスープです。


 

日本に戻ると風邪を引く?

毎回毎回、日本に戻ると必ず風邪を引く。

さらにうれしくないことには、その風邪はたいてい鼻にきて、ひどいときには蓄膿(ちくのう)になりかけたりもする。
鼻と耳は私の職業上とても大事だというのに。


今回も、もれなく風邪を引いている。
いやいや、実はドイツにいる間に風邪を引いたのが、ぶり返したというべきか・・・。

普段、ちょっとでも風邪の徴候があったら、寝る前に総合感冒薬を飲んでしまう。
お医者の友達に言わせると、「市販の総合感冒薬なんて何も入っていない」らしいが、実際にこれで風邪を引かずにすんでいるのだから、彼がなんと言おうとかまわない。

日本からどこに出かけるときでも、必ず錠剤の総合感冒薬をごっそり荷物につめる。

が。
ところが、最近。
Wolleもこの効用に気がついたらしい。
そのため、薬の減りが早い早い。
数か月分のつもりで持っていったのに、ドイツから帰ってくる数週間前になくなってしまった。

週末にしこたま遊んで、寒くなっていたからなおさら体力が落ちていて、試験の数日前から風邪をひいた。
本格的な風邪を引かないように、気をつけていたというのに、大事な試験の数日前に。
しかも手持ちの総合感冒薬が切れた、なんていう理由で風邪を引くなんて。

試験の日までにどうにか咳は止まっていたけれど、今度、試験が終わって気が抜けたのか、ぶり返した。
そして、日本へ帰国。
風邪はいつの間にか、しっかりと私に定着している。



ここで思う。
帰国のたびに風邪を引くということは、私にとって日本が風邪を引き易い場所なの?
飛行機に乗って疲れているところへ、気温差があるから?
家族にあって気が抜けるから?
時差ボケを直すために無理して起きてるから?

きっと理由はいくつも重なってるんだと思う。

しっかりと、ゆっくりとお風呂にも浸かってるんだけど、なぜかなかなか治らない風邪。
どうしたら帰国後に風邪を引かずにすむのかは、まだまだ課題。


あ、もしかしたら、「いつでも病院に行けるわ~」っていう、気の抜け方が風邪の元かも・・・。
 

2012/11/09

4ヶ月ぶりに日本

ただいま~。

と、日本に帰ってきました。
だけど今回はたったの10日間。
歯医者さん行って、髪切って・・・なんてしてたら、もう、すぐ出かける日になってしまう。

今回はあんまり友達に会える時間はないのかなぁ。
連絡を取ってるだけで1週間過ぎてしまいそう。

帰ってきてみたら、当然ドイツよりもあったかくて、気持ちのいい気温。

もちろん時差ぼけも少々あり。
規則的に起床しようと思って、今朝8時におきてはみたけれど、この時間はドイツで調度ベットに入って眠り始めるころ。午前中はすごく眠たい。

さて、10日間。
どうやったら有効にすごせるでしょう。

2012/10/29

冬時間

「11月から時間が変わるから気をつけてね。」
って、学校でも先生が言っていた。
この時期、サマータイム(夏時間)とウィンタータイム(冬時間・・・って言うのかな。)の入れ代わりがある。

何を隠そう、私はこの時間が切り替わるという、その場にいるのは初めてのこと。

何日も前から楽しみで楽しみで・・・。

大体今回は、冬に入るために時間が1時間早くなる。・・・・と、こういってもどっちに進むのかピンと来ないけど、こういえばわかるはず。
この日1日だけ朝1時間余分に眠れる!

こう聞けば誰にとってもうれしい話・・・だと思う。


さて、私が聞いていたのは「11月に入ったら」。
ということは11月1日から・・・だと思っていた。

ところが土曜日。
Wolleがおかしなことを言い出した。
「Yasko。僕のパソコンの時計1時間ずれてる」

でも土曜日は27日。
?????
「もう冬時間なの?」

これに気づいたのは昼近く。
それでもまだ私たちは、実際にどうなのかよくわからなくて、夜パーティのために人が来てから聞いた。
「そうよ。今日から時間が違うのよ。」
と。


え~~~~~!
あの「おまけ」の1時間はどこに行っちゃったの?
今日の午前が1時間長かったようには思えないけど~~~?

楽しみにしてたのに・・・。

時間というのは目に見えないもので、時計さえなければきわめてあやふやな存在。
そんな時間が昨日と1時間差がある、なんてどんな風に感じるんだろう、なんて興味津々だったのに。
残念。

ところが今日、月曜日。

すでに土曜日から・・・もとい、知らなかった私たちにとっては昨日の日曜日から・・・時計は1時間変えてある。
朝6時に目覚まし時計の音。
ここ毎日のことだけど、さ~む~い~。布団から出たくな~い~。

あれ、でも、空がちょっと明るい。

特にここ2週間。
朝起きてから、2時間も暗いなんていう状態が続いていて、どうも朝の活動が鈍っていた。
暗いんだからまだだらだらしてていいんじゃなーい。
明るくなってからしよう。
って。

今朝月曜日。
Wolleが仕事に出かけたころにはすでに少し明るい。

これは思っていた以上に楽で、「朝が明るいってステキ」なんてばかばかしいことを思ってしまったほど。


1時間のおまけはなかったけど、これがこのシステムの必要性だ、って改めて思った。
これは「便利だから」使ってるんじゃなくて、必要なんだろうな、と思う。

ん?
今回1時間余分に時間がもらえたって言うことは・・・夏時間になるときには1時間取られてしまうの?
それはなんだか聞こえがよくない。
ヨーロッパからアジアに帰るときみたいな気分なのかな。

これはもう少し先の楽しみにしておきましょう。


追記:
これを書いた時点では知らなかったのですが、冬時間が始まるのは「10月最後の日曜日」が基準らしいです。

初霜

久しぶりに「霜」というものを見ました。

昨日までの週末は寒くなる、って聞いていた。
朝起きてみると、窓が白い。

私たちのベットがある部屋は、いわゆる屋根裏部屋なので窓が空のほうに向いてる。
そのせいで窓にもびっしりと霜・・・窓に付くのも霜が降りるっていうのかな。

バルコニーから外を見ると朝日が昇るのと同時に、庭が真っ白。

 こんなに寒いのが嫌いなのに、庭までカメラ持って見に行ってしまった。

霜を見るのなんて何年ぶりなの?

小さなころに学校に行くとき、霜が降りてるところを歩くのがすごく好きだった。自分の足跡が残って。

庭の花たちは一様にしょげているようにも見える。
これだけ霜が付いていたら花だって冷たいよね、きっと。



まだ、太陽が昇ればすぐに解けてしまう。これが本格的な冬に入ったら、もっとごっそり霜が降りるんだろうなぁ。

ちなみにもちろん車も凍ってます。
暗いうちから通りで車の霜をとる音がする。






 

Wolles Geburtstagsparty 2012















2012/10/23

圧力鍋の威力

今年の夏、ドイツで圧力鍋を手に入れた。
・・・な~んて、かっこよく書いてみたけど、実は買ってもらった。

義母が使っているのは見たことがある。
圧力鍋を使うと長時間に込む料理が短時間ですむ。
調理後、ふたを開けるときが危ない。

そんなことくらいしか圧力鍋のことは知らなかった。


でも、料理大好きな私としては、使ってみたいものの一つだった。
だって~。
数時間かかる煮込みものも1時間足らずでできちゃうんでしょう?

そんなものを使わない手はない。


さて。
実際に圧力鍋を入手してからしばらく、鍋は放置してあった。
と、言うのも、説明書がドイツ語、英語、ロシア語、イタリア語、スペイン語・・・・・・・これ以上に沢山の言語で書かれて1冊になってるのに、こういうとき、ぜえええええええええ~~~~ったいに日本語はないのよね。

まだ英語があるからまし。
と思って、開いてはみたけど、全部理解するのに時間がかかり、2、3週間。

それからやっと使い始めた。



実際に使ってみると。

こんなに便利なものはない。

チャーシューでも、角煮でも、カレーでも、スープでも。
何でもかんでも煮込み時間は15分以内に収まる・・・って言ったら大げさかな。

むしろそれ以上煮込んでしまうと材料の肉なり野菜なりから水分が飛びすぎてしまっておいしくない、ってことも判明。


入れた水分が、時間をかけるのと同じくらい飛ぶのかと思いきや、それほどでもない。
ただ、長時間に込むときにある、煮崩れが少ない。
これは慣れの問題だと思うけど、ソースを作っているのに、思ったほど崩れていないせいでただの煮物みたいな出来上がりになったりもする。
でも、そんなことはその後どうにでもなる。

私の圧力鍋は火から下ろして圧力を抜けばすぐにふたも開けられるようになっている。
聞くところ、最近の圧力鍋は以前のものと違って、かなり使いやすくなっている様子。


ちょっと前までは、「圧力鍋なんて、手抜きじゃない」なんて思っていた私。

手抜き上等です!!


しかも、密閉されている状態で調理するので、栄養分はむしろなくなってしまわない・・・様なことが説明書には書いてあった。


mmmm・・・・。
料理はどんどん楽しくなるけど、最近食べるほうが追いつかなくなってきているような・・・。

 

バター・バター・バター

ドイツで驚くことのひとつに「バター」がある。

ドイツで時々暮らすようになって、最初の最初は気づかなかった。
何もかもが新しくて、大小を問わず驚くことが珍しくなかったからかもしれない。

だから、少し経ってから気づいた。

ドイツ人、どの人も、どれだけバター使うの??!!

朝食。
朝食はパンが一般的。
Brötchenといって、こぶし大より少し大きめのパンを上下半分に切って、半分ずつ何かしらつけて食べる。これがよく見る朝食。

たいていは、バターと何か。
ジャムだったり、チーズだったり、ハムだったり。あるいは、朝食用にパンに乗せる用のサラダだったり。

乗せるものは今回は置いておくとしよう・・・・これだって、言いたいことは沢山あるんだけど・・・。

パンに乗せるバターの量。
中途半端な量じゃない。

パンの中身は柔らかいから、バターをナイフで押し付けるようにすると・・・当然へこむ。そのへこんだ分があるにもかかわらず、真横から見てもバターが盛り上がっている。

そこにちょこっとだけジャムを乗せて食べてる。あるいはチーズを一枚乗せて食べる。

mmmmmm・・・・。

それって、チーズの味するの?

と、聞きたくなるのは私だけじゃないはず。

それよりも。
そんなに多量のバターを一度に口、あるいは胃に入れて、気持ち悪くないの??


仕事に出かけるのに朝食用のパンを持っていくWolle。
普段は義母が前の晩のうちに作っておいてくれる。が、両親が旅行中のときは、私が朝早くからヤッコラサと起きて用意する。
あるとき、
「Yaskoの朝ごはんは、朝作ってすぐ食べるからフレッシュでおいしいんだよ。だけど、いつもバターが足りないねぇ。」
だって・・・。

私も、自分で食べる分じゃないから、Wolleがいつもつけていそうなくらいのバターは塗っているのに!!

最近でこそ、バターが足りないといわれなくなったのは、私が彼らのバターの分量に慣れてきて大量につけるから?それともWolleがバターの少ない朝食に慣れてきたから?


義母に時々調理の方法を聞く。
この前の、あれ、おいしかったけど、どうやって作るの~?

時間をもてあましている義母は大喜びで教えてくれる。
その料理も。

これにもバター。
こっちにもバター。
こんなにバター・・・。

こんな風に料理を作っていたら、250gのブロックで売っているバターは、二人分の食事しか作っていないのに、1週間もすればなくなる。


Wolle以外のここの家族は「健康のため」と称して最近は脂身をとる量を減らしているらしい。
だけど、こんなにバターを使っていたら、あんまり意味がないんじゃないかと思う・・・言えないけど・・・。


確かに料理にバターの風味があるのは食べていておいしい。
だけど、どれもその味だったら、飽きるんじゃないの?

「純『和』」の私がなんにでもおしょうゆが欲しいと思うのと一緒なんだろうか。

まぁ、バターがどれくらい体にいいのか悪いのか全く知識のない私としては、「入れるのよ」といわれれば入れるまで。
確かに味はおいしいし。

他のヨーロッパの国も同じなんだろうか。それとも、ドイツだけ?
 

暗い日

最近朝起きるときにはまだ暗い。
大体明るくなってくるのが7時半から8時の間だろうか。

ドイツ語の学校は終わったけれど、Wolleが仕事に出かけるときに朝ごはんを作るために一緒に起きる。
時間は6時・・・過ぎてることも多々あるけど。

暗いと起きるのがつらいだけじゃなくて、起きた後に目も覚めにくいし、活動を開始するのも時間がかかる。
仕方ないから最近は朝起きてすぐにメールなんかをチェックしている。

今朝。
しばらくメールをチェックした後に外を見ると、なんだかまだ薄暗い。
もうちょっとしたら洗濯でもしようかな、なんて考えながら、さらにパソコンをいじる。

何度外を見てもなんとなく薄暗い。
??
???


時計を見ると、すでに9時!

今日は雨らしい。
霧雨のような細かい雨なので、ベッドの上の窓に水滴が落ちず、雨が降っていることに気が付かなかった。

結局一日、明るくなりきらないで終わったような、変な天気の日。
私はもちろん、家の中にこもっていました。

寒いとみんな外に出なくなるんだよ、って、前にWolleが言ってたけど、ホントだ。

しかも、日が暮れるのも早い。
今6時半ごろには暗くなってるかな。

9時10時まで明るい、夏のドイツに慣れている私にとっては、どうも落ち着かないというか、1日が短く感じる。
このままどんどん日が短くなっていって、冬至の日はいったい何時に暗くなるんだろう。
 

2012/10/22

ホットチョコレート

「試験当日の朝はホットチョコレートを飲んでくるのよ。」
って、先日教室で先生が言っていたのを思い出して、試験の日でもないけど、久しぶりにホットチョコレートを作ってみた。

市販の粉状の「ココア」は私にはちょっと甘すぎる、というので甘さを抑えたのを時間の有り余る学生のころよく作った。

材料:
    カカオの割合の高めのチョコレート、あるいはケーキ用のチョコレートブロック
    牛乳

①チョコレートを薄く削る。花かつおのようにうすーく削れればベスト。あんまりころころしていると溶けにくい。
②牛乳をミルクパンのそこが隠れるくらいの少量温める。
③少しずつ削ったチョコレートを溶かしていく。
④チョコレートの濃さを調節しながら、好きな味まで量を増やしていく。

※甘さ、濃さは好みで調節する。


私は比較的濃くて・・・牛乳が好きじゃないから・・・甘みの少ないのが好き。
体もあったまるし、そのあとはちょっと頭がしゃっきりする。

市販のココアの粉を溶くよりは少し手間がかかるけど、これを飲んだらココアの粉は使えなくなるくらいにおいしい。

すごくすごく寒い日には、コアントローなんか垂らして飲んだら、ちょっとした手間なんて忘れちゃうほど。


ちなみにこのホットチョコレート、学生のころよくうちに来ていた友達が大好き。彼女が来ると、お鍋いっぱいに作ってあった朝用のホットチョコレートが夜のうちになくなってしまう。
おいしい、とは言っても、そこまで好きだとは・・・。
そんなに大量に飲んだら、普通は気持ち悪くなると思う、ので、真似しないでね。


 

2012/10/18

ピピ島・モスキートダイビングのヤスコ ~ピピ島でダイビング~

ここのところ、今シーズンのダイビングの予約のメールが増えてきた。
一度ピピ島で一緒にダイビングしたという人が多い。

たまたまこのブログの設定なんかを見ていたとき、「モスキートダイビング」って日本語で検索すると、私のブログのページが簡単に見つかることを発見。

なるほど、だから直接私に連絡が来るわけか。

ところで、そのページにも書いてあるけど、今年からヤスコはモスキートダイビングにいません。
今はHippo Diversという店にいます。

どの店にいますか、っていう問い合わせが多いので・・・。

どこかからこのページを探し出して、読んでいる方。
直接店に来てもらってもかまいませんが、私のメールアドレスに送ってくだされば詳細お話できます。

ピピ島でダイビングをご予定の方、連絡くださいね。


後記:現在はモスキートダイビングにいませんが、ピピ島でダイビングを続けています。ピピ島でのダイビングに興味のある方、直接ご連絡ください。
yasukoukai@gmail.com

ドイツ語のコース修了

今日で今年の夏のドイツ語コース修了。
11時まで通常の授業があって、その後にオリエンテーリングの試験。
で、その後にパーティ。

授業といっても、自分たちでテストに出る問題を読みあって答えあって、という、半分遊びのような授業。
試験は、ドイツについて。ドイツの政治、歴史、文化の問題が25問。260問の質問の中から25問が出るという試験で、前もって読み通しておけばそれほど難しいわけではない・・・なんて、書いちゃって、試験に落ちてたらどうしよう・・・。

知っている問題を25問解くのはそれほど時間のかかるものでもなく、15分もするとクラスのほぼ全員が庭に出ておしゃべりをしていたほど。

今日の楽しみは、この後のパーティ。
ひとりひとりが、自分の国の食べ物を持ち寄る、という語学学校でよくありそうな設定。
でも、数えてみればうちのクラスは15人のクラスメイトで14カ国から集まっているので、偏ってなくて面白い。

私は、もちろん「Sushi」のリクエストだったんだけど、海苔巻き。
朝から教室の隅の机は持ち寄ったものでいっぱい。

パーティの最初に、修了書を受け取った。
この証明書はちゃんと公式の書類になるらしく「大切に保管すること」。

先生が一人ひとりにお祝いのメッセージをくれた。
あまりに素敵なメッセージに、涙をためるクラスメイトもいた。私は最後の3ヶ月弱しか通ってないけど、みんな6ヶ月自由にならないドイツ語を一生懸命習ってきたんだから、わからないでもない。
特に、私のように好きでボーイフレンドにくっついてドイツに来てるわけじゃなく、自分の祖国から半分脱出するような形でドイツに来ている人にとってはなおさらだろうと思う。

言葉がままならず、肌の色のせいですれ違う人にさえじろじろと見られ・・・そんな日常だから、先生の優しい言葉は、すごくしみる。
 これは校長先生。

さて、みんながお楽しみの食事。
宗教上や、習慣上食べられるものと食べられないものがある人のために、みんなちゃんと食材を選んでる。
でも念のため、何が入っているか、どうやって食べるか説明してから。
海苔巻きの食べ方、なんて聞く必要もなさそうだけど、おしょうゆとわさびをつけて食べるのよ、と。

女性はもちろん自分の手料理。
男性は奥さんが作ってくれた手料理。

サラダからデザートまで、これでもか、っていうくらいゴージャスなビュッフェだった。

これは私たちの先生。
私は今までに他にも数人の先生に教わっているけれど、この二人は私にとってベストの二人。
二人とも違うタイプで、授業もタイプが少し違う。でも、どっちの授業もすごくわかりやすいことには変わりない。
去年もこの二人が私の先生だった。すごくプロフェッショナルで、授業中にも時々驚かされる。
授業の内容だけじゃなくて、各生徒への接し方や心配りには本当に頭が下がる。
そして、授業もすごく楽しい。
テストの直後に集合写真を撮った。
テストが終わった後のせいか、みんないい顔をしてる。



 食事が終わった後も、おしゃべりは止まらない。
どうしてここだとこんなに話すことがあるのかわからないくらい、みんなよくしゃべる、しゃべる。

これだけの人数で国籍がばらけているというのは珍しいらしい。
でもそのせいで、共通語がドイツ語しかなく、言語の偏りがなくてみんながみんな仲がいい。学校側でも驚くほどらしく、Super nette Gruppe(特別に素敵なグループ・・・って言うかんじの意味合い)って言われたりするくらい。
こんなクラスに入れて、私はすごくラッキーだった。

これから、先のコースに進む、家庭に戻る、仕事を探す、と、それぞれがばらばらになるけど、ずっと連絡を取り合えたらうれしい。
私も一緒に次のコース取りたいな、と思うけど、仕方がない。好きなことをして生きているはずなのに、こんなところでジレンマなんておかしいけど。

さて、11月3日の試験まであと2週間弱。
授業は楽しかったけど試験には落ちました、なんて、笑えないから、がんばりましょう。

2012/10/10

道端のハリネズミ

夏、暗くなるころに、道端でがさごそ何かが動いていたら、これ。
ハリネズミ。
10月になるともう寒すぎて出ては来ないけれど、この写真は9月にうちの玄関の前で撮ったもの。しかも夜中の3時。

調度両手で持てるような大きさ。
手を伸ばすと針を逆立てて威嚇してくるのでなかなか抱っこできないけど。よしんば両手で持ち上げることはできても、針をあっちこっちに動かすので抱っこはできない・・・残念。

庭の果物なんかを食べてるらしい。
ということで、りんごを持ってきてみたけど、このときはフラッシュに驚いたのか、慌ててうちの垣根に入っていってしまった。

夕方牛乳かバナナでも庭に出しておくと来ることもあるらしいけど、私は道端でしか見たことない。

だからか、散歩に出かけると、ちょっときょろきょろ探してしまう。
勿論この子達は野生。
ちょろちょろと道路にも出てくるみたいで、時々車にひかれてしまってるのを見かける。

このハリネズミのほか、アライグマみたいなのも見かけることもある。
かれら、愛想も何もないけど、見かけるとすごくうれしい。どうしてかな。
ペットにしたいとは思わないけど、これくらいの大きさの動くものっていうのがそもそもかわいいのかな。
 

寒い日の飲み物

※このページの写真、たてが横にならず、見にくいです。

ここのところ毎日冷える。
私にとってはじめてのドイツの秋。思っていた以上に寒い、というか冷たい。
夏の間も、日本とは違って日が暮れると同時に足元が冷えてきた。それが10月に入った今は昼間から。

そこで、寒い日に、飲むと体がぽかぽかする飲み物。
ハニーレモンならぬ、ジンジャーレモン。

材料:
しょうが  一片・・・すりおろす
レモン   1/3個
はちみつ  大1
お湯

これを全部混ぜるだけ。もちろん好みで味は変えられます。

レシピのように見えて、実はハニーレモンにしょうがを入れてるだけだけど・・・。

生姜が多いほうが体は温まると思うけど、空腹にしょうがは少し胃に負担がかかることもある。だから、その時々に合わせて適当に量を変えている。

これを飲むだけで、手足の末端が冷え易い私でも、つま先まであったまる。
寝る少し前に飲むとベッドでもぽかぽか。



さて、時々疑問に思うんだけど、生姜って、冷たくして飲んでも体はあったまるのかな。

 
生姜の皮は、干してお風呂に入れています。これもあわせてぽかぽかです。
 


2012/10/08

つたない会話

今日教室でみんなで笑ったこと。

今私たちはオリエンテーリングコースを受けていて、授業内容はドイツの政治の制度。
私が日本と比較しながら聞いているように、他のみんなもじぶんんお国の制度と比べながら授業を聞いているんだと思う。

今のクラスはみんな国籍がばらばらなので、休憩時間もドイツ語でおしゃべりになる。
ふと、客観的にその光景を見て、なんだかおかしくなった。
もしここに普通のドイツ人の人が入ってきたら、その人はどんな風に思うんだろう。

ご主人がドイツ人のクラウディアにそう言うと、「ほんとだ。」って。

何がおかしいのかって。
私たちのドイツ語は、まだ、とても正しく話しているとは言いがたい。単語数も限られているし、発音もばらばらだし、文法だってかなり適当なもんだ。
いうなれば、幼稚園児が話しているような間違いが沢山ある。

それなのに、話してる内容が政治問題、国際問題、等々。

そりゃぁ、きっとおかしい。

誰かが「うちの子、もっとすらすらドイツ語はなすけど、政治の話はできないよ。はははー。」
なんて誰かが言う。
「でも、ここではみんなに通じてるからいいじゃん。」
なんてほかの誰かが言う。


こういう空間は語学学校でしかない、独特の雰囲気。
同じレベルの語学力だからこそ会話がスムーズに行くけれど、これで誰かレベルの違う人が入るとこの輪は崩れる。

残念なことに、私は夏の間しかドイツにないので、来年他のみんなに会うときには私がひとり言葉が出てこなくて輪を乱すことになるんだろう。
他のみんなも、これから先の学校へ行く人。ここで学校は終わりの人。みんなばらばらになるので語学力に差が出てくる。

このまま他のクラスメイトと一緒にもう一つ上のコースも取れるといいんだけど、なかなかそんな簡単にはいかない。


この不思議な空間があと1週間しかないのかと思うと、ちょっぴり寂しい。

2012/10/05

秋らしくなってきた・・・?

今日教室で先生が「さぁ、そろそろ秋っぽくなってきたわよ~。」と。

今日の天気は、朝4度くらい。風があって、しかも風は冷たい。そして、授業を受けているときに雨が降り出した。

これがドイツのこのあたりの「秋らしい天気」。
とにかく冷たくて、風が強くて、しかも雨が多い。

なんていう秋。
日本の秋のイメージと随分違うもんだ。

人に聞くと10月11月はここで一番みんなの嫌がる季節らしい。
冷たくてぬれてる、なんて確かにイヤだ。

私は自転車で学校へ向かうとき、山用の上下のレインジャケットとパンツ・・・派手派手のオレンジ色だから、きっと事故は起きない・・・と帽子に手袋、と、とても10月の頭とは思えないような格好をしている。
雨が降ってないときはダウンジャケット。これも、日本なら12月にでも着そうなジャケット。

流石にこれだけ寒いと、教室の中も暖房が入ってる。

・・・と、それなのに、どうして先生、まだTシャツ着てるの~~~??
勿論先生は私ともう一人が手袋をして学校に来ているのを笑う・・・よね、自分がTシャツ着てたら・・・。


さっき買い物に行ったときには、横からの風で自転車ごと倒れそうになった。こいでたのに・・・。
日照時間もどんどん短くなるのが日ごとにわかるほど。明るくなるのは6時半くらい。と、いうことは私たちがおきだす時間はまだ暗い。

後1ヶ月、がんばって寒さをしのぎます・・・。

2012/10/04

Deutsch Orientierungskurs 2012

先週いっぱいで通常のドイツ語授業が終わった。
今週の頭からオリエンテーリングのコースが始まった。

これ一体何かというと。
ドイツに住むのに、私たち外国人は二つ試験をクリアしないといけない。
ひとつが最低限の語学力を試すドイツ語テスト。これは11月3日に控えている。
さらに私たち外国人がクリアしないといけないのは、ドイツの一般常識問題のようなテスト。
これがオリエンテーリングコースだ。
内容は、政治・歴史・文化・・・となっているけど、実際の内容はほとんどが政治問題。

コース開始から3日たった。
国家の形態から、憲法、人権、などなど。日本語でだってそれほど頻繁に聞かない言葉ばかりが列挙される。
あぁ、そういえば私、政治って大の苦手だったかも・・・高校のころとか・・・。

私にとって「興味がない」とは、まさにこのこと。
恥ずかしい話だとも思うが、日本の話だってよくわかってない。それなのに外国の政治の話なんて、テストさえなかったら「ふ~ん」ってなことだ。

だけど、今回はコースの最終日にテストがある。しかもいつか合格しなければいけないもの。
高校のころより少しだけ成長している私は、今のところ・・・まだ3日目だけど・・・がんばって授業を聞いている。
いづれにしても通らなくちゃいけないなら、面倒だから一度で済ませようという、こいういう気合は高校のころはなかったなぁ。あったら、もう少し何かが違っていたかも・・・。

恣意的な組み合わせの暗記に極端に弱い私としては、またしても大量の単語数に圧倒され、しっかりと混乱させられ、授業中にも「あれ、先生これってなんていう意味だっけ?」なんて、最初のページに出てきた単語を確認したりしている。
きっと足引っ張ってるんだろうなぁ、と思う。

というか、語学の授業で習ってないような言い回しとか、極端に違う単語とか、どうしてみんなわかってるの?
・・・というか、他のクラスメイトわかってるんだろうか。
いやいや、問題に解答してるんだからわかってるんだろうな・・・と思う。

あるいは、わかってる人もいるけど、わかってない人もいるのでは・・・。だって、先生の話すスピードも、内容も、急に速く進むようになったから、ものすごく集中してないとすぐ付いていけなくなる。

あぁ、語学テストですら緊張しているというのに、さらに苦手な政治なんて・・・。
でも、これに合格しないと、また同じことを繰り返さないといけない・・・・ので、あと10日位がんばりましょう。
 

2012/09/25

暗記力

ドイツ語を勉強していて、単語の暗記に苦労している話はした。

受験のときに英語の単語力がない話もした。

でもたとえば、一緒に潜ったことがあるダイバーのことは記憶に残っている。どこに潜ったとか、どんな人だったとか・・・。


じゃぁ、どうして 単語を記憶することが異常に苦手なの?

自転車に乗りながら、料理をしながら考え考えしてみた。

もしかしたら、恣意的にしかつながらないような「理由のない」事に関して異常に記憶力が弱いんじゃない。

そんなことに気がついた。

たとえば、ドイツ語の「sprechen」と日本語の「話す」って、音にも意味にも何の関連性もない。

日本語の「話す」が<hanas>という音と何の恣意性もないのと一緒。


ドイツ語の名詞に男性名詞、女性名詞、中性名詞ってある。
どれが男性で女性で、しかも中性なのかは、それぞれ記憶しないといけない。もちろん、できるだけ統合しようとした形跡がドイツ語の外国語教育の中には見られるけど、それでも、なかなか一応に
「これはこう」とはいえない。
そして勿論私はこれにも弱い。

そういう恣意的なものに関しての記憶力が異常に弱い私としては、本当は外国語を学ぶなんていうのは最後にすることにしたほうがいいのかもしれない。

じゃぁ、恣意的な内容を記憶する方法って、特別にあるんだろうか。
私の教室でのパートナーのマヤは、単語の記憶力がこれまた異常にいい。

彼女はブルガリアに住んでるころはお医者さんだったらしいから、いっぱい勉強もしているんだろうけど、私たちの差は、脳のメモリーの差??
いやいや、そうとは思えない・・・と思いたいけど。

気合の違い?
それもどうかな。

とにかく。

恣意的な意味合いに頼る記憶力は、私は極端に弱く・・・。
どうしたらこういう記憶力って伸びるんだろう。
個々によって違うから、私はただただ、ひたすら「暗記」の努力をするだけしか方法はないんでしょうか。

ちょい、溜息ですね。




自転車のブレーキ

学校に行くのに毎日自転車に乗っていく。
今年、Wolleの姪のマヤがどこかから譲ってもらった自転車がちょっと大きいので、去年私が乗っていた自転車をマヤに回して、私がそれに乗ることになった。

どうして子供と自転車を交換するかって?
だって、ドイツで普通の大人が乗る大きさの自転車じゃ、私には大きすぎて乗れないから、去年も子供用を乗っていたのですよ。

今年の自転車のほうが少し大きめで、さすがにこれのほうが去年のよりも乗り易い。

さて、自転車。
初めてドイツで自転車に乗ったとき、危うく大怪我をするところだった。
日本で言うママちゃりに近いけど、少し前傾姿勢になるような形が多く見られる。これもなれない姿勢だから危い理由のひとつ。

困ったのはブレーキ。
自転車のペダルは、反対にこぐとチェーンが空回りする。したがって、反対にこいでスピードを調節したり、足の位置を決めたりする。

これが私が勝手に思い込んでいたこと。
ところが、ここの自転車のほとんどは、反対にこぐことができない。反対にこごうとすると後輪のブレーキがかかるようになってる。

頻繁に反対にペダルを回す動きが自転車に乗るときの私の癖だったのか、走っている途中にしょっちゅうブレーキをかけてしまう。

これじゃ、危なくって走ってられない、と思って、「こういうブレーキじゃない自転車がいい~。」ってWolleに文句を言うと、
「ここじゃこれが一般的なんだよ。そういうのじゃないのは、僕のみたいにスポーツタイプになっちゃうよ。」

いや、スポーツタイプなんて絶対に私が維持できる姿勢じゃないから無理無理。
じゃぁ、これに慣れるしかないの?

ということで、去年から、ドイツに帰ってきたときは自転車に乗る練習をちょっとする。
じゃないと、癖で反対側にこごうとするから。

毎日およそ30分自転車に乗っていると、そろそろ、やっと、このブレーキシステムで、意味のない急ブレーキをかけることがなくなってきた。

慣れればそれはそれで便利なもの。
上半身に力をかけずにブレーキがかけられるわけだから、なんとなく余裕を持って自転車に乗っている、よう・・・な、気分にもなる・・・実は交通ルールなんかも含めて、結構はらはらなんだけど。

処変われば。
大きなことから言えば言語、小さなことまで言えば自転車のブレーキまで、なんとまぁ違うことか。

Do as Romans do when in Rome
でしたっけ?
ローマじゃなくても、言えますね。
 

2012/09/19

通学路で会うおじさん

毎日学校からの帰り道、散歩道を通る。
両端に木が並んでいて、幅は3m弱。舗装はされていなくて、その散歩道だけ両側の道路から1mくらい盛り上がっている。
ちょっとした堤防のような盛り上がりの上を道が走っていると思ったらいい。

数十mおきにベンチがあり、それよりもまばらな間隔で、面白いことに犬の糞を捨てるゴミ箱が設置されている。

そんな散歩道だから、もちろん犬の散歩にちょうどいい。
毎日、朝も帰りも犬を連れた人たちとすれ違う。

帰り道、時間は12時15分。

いつも同じおじさんに会う。
おじさんは大きなシェパードを連れている。

最初に会ったとき、その犬がほかの犬に近寄りたくて、ものすごく大きな声できゅ~ん、きゅ~んってないていた。
それがちょっと面白くて、ちらと見ていたら、そのおじさんと目が合った。
おじさんも自分の犬がそんな声を出していておかしかったのか、私と目が会ったとき、にこっと笑った。私も笑っていたんだと思う。
それくらい、かわいらしい声を大きなシェパードが出していた。

それまで気づかなかったんだけれど、それから毎日そのおじさんと犬に会う。

私のほうは自転車で走っている・・・恐ろしくのろいスピードだということは自分でも知っているけど・・・ので、一瞬すれ違うだけ。

でも、その日から、すれ違うときに「Guten Tag(こんにちは)」って言い合うようになった。

そんなことが始まってからほぼ1ヶ月。

今日、おじさんは、すれ違ったときに「Hallo」って言った。

「Guten Tag」よりも「Hallo」のほうが、少しだけフレンドリーな言い方。

毎日一瞬だけど顔を合わせて、挨拶をしているだけなのに、なんとなくおじさんに親しみを感じる。
おじさんもそんな気分で、今日は「Hallo」だったのかな、なんて思うと少しだけどうれしい。

私にとってここに住んでいて、そんなにたくさんの人と交流があるわけじゃない。
そんな中でいるせいか、毎日一言声をかけるだけのおじさんも、ちょっと大事な存在に思える。

2012/09/18

受験生気分

ドイツ語の授業があと2週間を残すばかりになった。
その後に2週間ドイツの一般常識についての授業があり、そのテストが10月17日。
そしてドイツ語の語学テストが11月3日に控えている。

この二つの試験に受かっていれば、ドイツに長期滞在するビザを取ることもできる。

と、いうことは、私にとってどうしても通らなければならない二つの関門になる。

一般常識のテストは、オリエンテーションコースもあることだし、すでに受けた人が言うには楽しかった、ということなので、なんとなく楽観視している。
というか、ちょっと楽しみでもある。

ただ、その後の語学テスト。
これは、今まで4年間夏の間少しだとは言っても、半分泣きながら勉強してきたせいもあってか、緊張している。

学校の授業も、模擬テストが増えてきた。
普段の授業の内容も、テストを意識した練習問題も多い。

大学受験の直前対策みたいに、テストの形式が説明されたり、口頭テストのパートナーとの会話練習も増えている。

授業自体がそんな風になってくると、どうしてもテストを意識せざるを得ない。


テストの内容はといえば、聞き取り、読解、作文、口頭面接の4つ。
典型的な日本人である私が比較的得意な文法の単発問題は一切なし。

そしてこれまた典型的な日本人である私が不得意とする聞き取りが1/4を占めている。

さらに私は単語の暗記がものすごく苦手。
これは大学受験のときにも、ものすごく困ったのだけど、やっぱりここでも困ってる。困って、自分なりに一生懸命単語を覚えようとはするものの、もともと悪い暗記力が突然よくなるわけもない。読解問題は 大学受験のときと同様「推測」にものを言わせている状態。

さらに、問題の数がそれほど多くないので、ひとつ間違えると点数がひどく下がってしまう。


私のパートナーのマヤは一度出てきた単語はほとんど覚えているらしく、ものすごい量の語彙力。
彼女の発音の癖も手伝って、会話練習のときなんかは彼女が言っていることがよくわからないときもある。
いや、パートナーとしては申し訳ないと思うけど、この語彙量の差はそう簡単に埋められるものでもなさそうだ。
マヤは授業中ほとんど自分から意見を言わない。休憩時間中にみんなでおしゃべりをしているときも、ものすごく考えてから話し出している様子。
だから、自然と口から出てくる文章は、軽い会話とは思えないほど「正しい」。
彼女の性格上、自分も人も「間違える」ということが許しがたいらしく、軽いおしゃべりの会話も訂正してくれる。面白いというか、疲れるというか・・・。
口答試験中に私がたくさん間違えた話し方をしたら、彼女は困るんじゃないだろうか、なんて思ってしまう。

このレベルの語学力で間違いなく話すなんていうことは不可能なことを ドイツ人に混ざって生活していて、いやというほど身にしみている私としては、とにかく口から何かを発することが重要。
だから、うまく口から文章が出てこないとき「何だっけ、何だっけ、なんていうんだっけ。」なんて、いうようなしょうもないことは、私の口からはすらすらと出てくる。
そして、ブルガリア人の家族と一緒に住んでいて、授業以外ではドイツ語を話さないマヤは、どうやらそういう話し方が苦手らしい。

先生の話によると、考え込んで黙ってしまうよりも、何か言っているほうがずっといいらしいけど・・・。


そんなこんな、緊張している受験生です。
とにかく、マヤに迷惑かけることだけはしたくないなぁ、と思っている。

ま、今回テストに受からなくても、また来年もあるんだけどね。
でも、やっぱり受かりたいなぁ。

2012/09/14

もうすぐ、じゃなくてもう、秋

先週末と月曜日、すごくいい天気で、気温も高かった。
「今年最後の夏の日かもね~。」なんて笑っていた。
私にとっては冗談だったんだけど、ドイツ人のみんなにとっては冗談ではなかったらしく、週末はこぞって庭でバーベキューだったようだ。
私たちも数箇所からバーベキューのお誘いを受けた。

さて週も半ばから、とたんに寒くなり、朝自転車で学校へ行くときには、息が白いばかりじゃなく手袋や耳当てが欲しいと思うほど。

今日なんか、風まで強く、歩道には落ち葉が舞い散っている。

どうしてこんなに急に気温が下がるわけ??

半分怒りも混じるほどに寒く、Wolleに聞いてみたところ、理由はいたって簡単。
地中海側、要は南から吹いていた風が、スカンジナビア半島やロシア側、要は北からの風に変わったというわけだ。
なるほど。日本と同じだよね。

夏の間、私だけが寒い寒いといって、カーディガンやジャケットを羽織っていることが多い。
が、流石にここに住む人たちにとっても、数日前から急に寒くなったらしく、Tシャツだけを着ている人は少なくなった。

ところが面白いことに、逆に私は夏の間の格好とそれほどかわらない状態でいる。もちろん、急激に寒くなったことは体感しているけれど、私が1枚余分に羽織っているだけなのと比べ、他の人たちはとたんに沢山着込み始めた。

今まで気分が夏だったから、涼しいけどTシャツでいたのかしら。
で、9月に入って、夏が終わった気分だから、気温に合わせて着始めたのかしら。

いずれにしても、いやに早い秋の訪れ。
日本からのメッセージでは、「過ごしやすくなってきたよ」なんていう、要は日中はまだ暑い、というものとなんという違い。

今年は11月までドイツ。そんなころにはどれほど寒くなっていることやら。
後2ヶ月が思いやられます・・・。

2012/09/13

宅配便の受け取り

ドイツにいるときに、時々家に一人になることがある。
そしてそんなときにも宅配便はやってくる。

特に義姉が特殊な食材をインターネット上で購入しているので毎日とは言わないまでも、頻繁に宅配便が届く。

DHL、UPSと宅配サービスにも種類がある。そして、宅配便を届けてくれる人も当然会社によって違う。

今までに私が荷物を受け取った人は5人くらい。
初めてのとき、Wollweberのサインをしたら、私のサインに書き直させられた。
そうよね。私Wolleweberじゃないからね。
でも、家がWolleweberになってるからそのほうがいいと思った。

で、2回目、3回目は私のサインで受け取り。
相手もちょっと変な顔をしたけど、まぁ、言ってもわかんなそうだし、ってな顔をしてそのまま受け取れた。

その後は「お前はここに住んでるのか」とかなんやかんやと質問された。

そして今回。
私の名前をサインすると。
「何だ、これは」
だって。
「私のサインですけど」
「こんなのサインじゃない」だって。
なに~~~。
「これ私のサインですよ」
「じゃぁ、これじゃ、だめ。」

って。
どういうこと??

要はWolleweberじゃなくちゃだめらしい。
じゃぁ、書き直しましょうか。
って言ったら、「お前ドイツ人じゃないだろ」って。

そりゃあ、見ればわかるでしょ。

なんてごたごたと遣り合っていると、庭から義姉のお母さんがひょこって顔を出した。
孫の世話をしに来ていたらしい。

するとその宅配人。
「ここの人?」
彼女は「違うけど、ここに来てるの」
「じゃぁ、ここにサインして」
だって。

結局彼女がサインをしてくれて荷物は受け取り完了。

って、ちょっと、待ちなさい!
Wolleweberの家から出てきたアジア人には荷物渡せなくて、庭にいたWolleweberの訪問者には荷物を渡すんですか!

何が気に入らない、って、その宅配人チュッパチャップスをくわえながら、だらだらと、そんな態度だったこと。
まだ、きちんと話してくれてれば、仕方ないよなー、位ですむけど。

あぁ、違う。
私がアジア人だっていうだけで、荷物を渡すのを渋ったことが一番腹立つんだけど。

Wolleにそのことをぷりぷり話すと、「あいつはいつもあんな感じなんだよ」だそうだ。
UPSの荷物が来たら要注意だ。

いつかベラベラとドイツ語でまくし立てられるようになったら、ぎゃぎゃっと言い負かしてやる!
と、いきまいています。

2012/09/11

顔文字 (っていうんだよね)

Eメールを友達に送るとき、あるいはインターネット上に何かコメントするときに、キーボードの記号や数字を使って顔の表情が入っているのを最近富に頻繁にみかける。

最初に私が接したのは英語のメッセージで。
:)
これは横から見ると笑っている顔。これを打つと、自動的にスマイルマークが出てくるシステムもある。
;)
これはウインク。
そして
;(
:(
泣いていたり、怒っていたり。

さて、私が使えるのはここまで。

日本語のメッセージに含まれる顔文字・・・っていうんだよね・・・は、ものすごく複雑で、一体こんな記号をどこから選び出しているのかと思う。
そして、こういうのもここまで来ると芸術じゃないか、なんて思ってもしまう。

あきれてる顔や、寝ちゃってる顔、びっくりしてる顔からしらけてる顔まで。
そうよね、人間笑ったり怒ったりしてるだけじゃなくて、際限なく表情を変えてる。

そう。それはその通りなんだが。
顔の表情を文章の後につけて気持ちを表しているんだけど、その分文章が短絡になっているんじゃないか、なんて年寄りくさいことを思ってしまう。

そういう私も、顔の表情は作り出せなくても、「あ~」なんて、のばしてみたりもしてるから、もっと上の世代の人が読んだら「稚拙な文章を、言葉以外のもので表そうとしてる。」なんて思われてしまうのかもしれないけれど。

まあ、概してインターネットで送信するようなメッセージの類は、話し言葉が使われていることが多いから、硬い文章で心情を事細かに説明する必要もないのかもしれない。
ただ、あんまりに頻度が高いので、その顔の意味がわからないと、メッセージのやり取りに支障が出てくる・・・・のは、私だけ?

実はあんまり頻繁に見かけるけど、意味がわからないものもあって、いまさら恥ずかしくてこれって、どういう意味?」って聞けない、っていう事情が・・・。
これを素直に認めないと、ただの「いまどきの若いもんは・・・。」って言っちゃうただのおばさんになってしまうので、ここは素直に認めましょう。

日本にいる時間が少ないせいもあって、はやり言葉にも非常に疎い。しかも世事にも疎い。
「スマホ」って、何?
って、去年になって、そんなことを聞いても恥ずかしくない友達の一人にやっと聞けたほど。

これは流石に、自分でも情けないくらい恥ずかしかった・・・。


次第に会話に乗り切れなくなってきているのは、年齢のせいかあるいは生活事情のせいかわからないけれど、「いまどきの若いもんは・・・。」って言う代わりに、いつでも「それってなぁに?」って素直にきける人でありたいもんである。
 

2012/09/10

標識

学校に行く途中の道に臨時の標識が立ってる。

大きなTの字。
Tの横棒が赤色で目立たせてある。
そして、その大きなTの下に、矢印が左に向かってる。

これを見たとき、「左に行ったら工事中」なんだと思って、わざわざまっすぐってみたら工事中だった。
どうやらこれは
「まっすぐ行くと工事中だから、左折しなさい」という意味。

わかっていれば、すぐに意味のわかる標識も知らないで見ると、言語と同じように意味がわからないことがある。
他にも、意味のわからない標識はいっぱいあるんだけど、私は車に乗らないからあまり意識したことがない。

先々週くらいに授業で標識の写真を見ながらあれこれ話をしたけど、みんな面白いくらいに勝手な解釈をしていることがわかった。
絵でも通じないのが私だけじゃなくて、ほっとしたような・・・。

これからちょっぴり標識が気になるようになるかも・・・。
 

お誕生日

「お誕生日おめでとう」って言うと、「もうめでたくない」って言う答えが返ってくることがある。

昨日は私の誕生日。
めでたいとか、めでたくないとかじゃなくて、自分の誕生日は1年に1回しかないから、私はいつも朝からうきうきする。
正直に言ってしまうと、もう前日から一人でお祭り気分だ。

1年に1日だけ、自分がちょっと特別な気がする日がめでたくなくてなんだ、と思う。年を取る、っていう事も、私にとってはそれほどいやなことじゃない。
今のほうがもっと若かったころより、面白いことを沢山知ってるし、楽しいこともたくさんある。
その代わり、できなくなっちゃったこともあるけど、今することが沢山ありすぎて、今のところはそれほど気にもならない。


特に昨日は、あらかじめパーティをすることが決まっていたのでなおさらウキウキだった。
学校のクラスメイトも招待して、全員来られるわけじゃないけど、数人は来ることもわかっていたし。

そのパーティの予定を教室で話していたら、先生がなんだかうれしいことを言ってくれた。
「じゃぁ、その日は午後いっぱい、ずっとドイツ語で話をするんだから、宿題は、なしね。その代わり、ドイツ語だけで話すのよ。」
って。
確かに、逆にこれは普段もらう宿題よりも大変かもしれない。
でも、なんだか楽しい宿題。
普段休憩時間にしか話をできないクラスメイトとゆっくり話ができるんだから。
しかも、どうせ私たち、共通の言語がドイツ語しかない。みんなで話そうと思ったら、ドイツ語で話すしかないのだ。

Wolleの両親はこの日は毎年、親戚のお誕生日パーティに出かけていていない。
ケーキだけ用意してくれて「午後は若い人たちで好きなように楽しみなさい。うるさい音楽かけてもいいわよ。」って。


朝の教室では、クラスみんなでハッピーバースデーのドイツ語の歌を歌ってくれた。
パーティにこられないクラスメイトがプレゼントを用意してくれたり。

さて、パーティ。
Wolleの友達でよく一緒に遊ぶ友達のほとんどは休暇で旅行中。
それでも数人来てくれた。
バーベキューして、庭でそのまま音楽をかけながらおしゃべりをする。

私たち外国人にとって、パートナーがドイツ人でもない限り、それほどドイツ人の人と仲良くなる機会はない。
私はその点すごく恵まれているのだけど、クラスメイトにとっては先生以外のドイツ人と話をするいい機会でもあったみたい。
ドイツ語で頭がいっぱいになって、ふらふらするくらいまで話は盛り上がった。

面白いことに、頭が飽和状態になると、みんな同じような顔つきになる。
おなかがいっぱいの人が同じような表情になるのと一緒かな。


日本では、誕生日パーティを本人が企画して催す、って言うことはあんまりない気がする。
でも、ドイツでは誕生日パーティは本人が企画するもの。
しかも、誕生日というのはとても大切なものらしい。
Wolleのおじさんまでチョコレートを持ってきてくれた。

プレゼントは気張ったものじゃなくて、ささやかなものが多い。
チョコレート、ワイン、が多いかな。植物っていうのもよく聞く。
でも昨日はサラダ用のスプーンとフォークというスペシャルなものもあり。

私はたった3ヶ月しかドイツにいなくて、みんなの誕生日にお祝いが一緒にできるわけじゃない。でも、こんな風にしてもらえると、この人たちを大事にしなくちゃいけないな、なんて思う。
 

おじゃがのキンピラ

うちの母から教わった料理。
母のアイディアなのか、どこかのレシピで見たものなのかはよくわからないけど、じゃがいものキンピラと呼ばれている料理がある。

材料はジャガイモ。好みでお肉が入ってもいい。
とにかく簡単でおいしい。

これをドイツでも時々作る。
バーベキューのときに多めに作ってサラダの隣にドンとおいておくこともあるのだが。
ここの家族でバーベキューをするときには、いつもこれがリクエストされる。母にも義姉にも作り方は教えてあって、彼らも「確かに簡単だ」と、言いはするものの必ずその後に「でも千切りにするのめんどくさ~」。

と、いうことで、千切りにするのをめんどくさがらない私のところにこのリクエストが回ってくる。

とても簡単なので、写真もなしでレシピを。

材料:
ジャガイモ(千切り) 好きなだけ
ごま油 少々
コショウ
しょうゆ

①フライパンにごま油を敷いて熱し、千切りにしたジャガイモを炒める。
②最後にコショウを少々と、しょうゆを回しいれる。

以上。

あきれるほどに簡単なこの一品。
冷えてもおいしいのでお弁当のおかずにも最高。

でも、ドイツでは、最初に出したときにはジャガイモだってみんながわからなかったらしい。しかもごま油で炒めるという感覚があまりない様で、ちょっぴり不思議がられた。「食べてもなんなのかわからないけど、とにかくおいしい。」と。

慣れない味だから嫌い、っていわれるよりも、何かリクエストされるのはずっとうれしい。
でも、「おすし」っていうリクエストが多いのには、実は本当に困っている。

2012/08/27

バルト海の休日

この週末会いに行こうと思っていた友達が忙しくなってしまった。
ということで、急遽予定変更。

バルト海沿いに住む友達のところへ。

私たちの住むザクセン・アンハルトの人たちにとって、バルト海は一番近い海。
夏の間に何度も出かける人もいる。
車で3時間弱。
週末を過ごすにはいいところ、なのかもしれない。ただ、私にとってはやっぱり寒いイメージがある。
北海側よりはだいぶあったかいけれど、海沿いは必ず風が吹いている。あったい海に慣れてる私には泳ぐのは少し無理。

でも、久日しぶりに海を見て気持ちよかった。


ビーチにはくつろぐためのソファが並んでる。
これは風をよけるためバスケット上のソファ。

面白いのはソファが海のほうを向いていないこと。
太陽の動きに合わせて、しかも風をよけて
向きを変えていくから、たいていは陸のほうを向いている。
私たちが行ったのはKulungsbone。
夏の間は旅行者がいっぱい。

でも、どこにでもいる日本人がここでは全く見かけなかった。
ビーチ沿いにはレストランやカフェが並ぶ。

この日はいつになくあったかくて、Tシャツも脱ぎたいほど。
もちろんのども渇く。そして、ビール。


あれ、画像が横になっちゃったけど、店でビールを作って、そのまま出す店。
生ビールとも味がちがっていてしっかり味がする。そして、もちろんおいしい。

土曜日はビーチ沿いのカフェで1日中ビールを飲んでしまった。
天気のいい日に外で飲むビールは最高。

勢いに乗って夜まで突入。

朝早く天気がよかったせいか、空は曇ってきたのにビーチには人がいっぱい。

見ているだけで寒くなりそうだけど、楽しそうだ。

ここで環境問題のプロジェクトを進めている友達にも会った。
今回は急だったので無理だったけど、次回9月か10月にまた行って、今度は一緒に潜りましょう、という話になった。

その次回も楽しみ。

今回はバルト海のビーチを見て楽しみました。